夫婦問題が起きた時、
「誰かに聞いてほしい」
そう思って、まず友達に相談する方も多いと思います。
親には言いにくいことでも、友達になら話せる。
昔から自分のことを知ってくれていて、気持ちも分かってくれる。
何より、自分の味方でいてくれる。
苦しい時に話を聞いてくれる友達の存在は、本当にありがたいものです。
だから私は、
「友達に夫婦問題を相談しない方がいい」
と言いたいわけではありません。
ただ、友達だからこそ、少しだけ気をつけてほしいことがあります。
夫婦関係に悩んでいる時って、
自分でもどうしたいのか分からなくなっていることがあります。
「もう離婚した方がいいのかな」
「でも、本当にそれでいいのかな」
「もう一度やり直せるのかな」
気持ちが行ったり来たりする。
そんな時に、信頼している友達から、
「絶対、離婚した方がいいよ」
「そんな人とは別れた方がいいよ」
「子どものためにも、もう少し頑張った方がいいんじゃない?」
と言われると、その言葉がとても大きく感じることがあります。
もちろん友達は、あなたを苦しませようとして言っているわけではありません。
あなたのことが大切だから。
少しでも楽になってほしいから。
一生懸命考えて、アドバイスをしてくれているのだと思います。
でも、
友達の答えと、あなたの答えは同じとは限りません。
そして、友達に相談した後に起きやすいことが、もう一つあります。
次に会った時、
「その後どうなった?」
と聞かれることです。
もちろん、これも心配してくれているからですよね。
でも、真面目な人や、人に気を遣う人ほど、
「ちゃんと報告しなきゃ」
という気持ちになることがあります。
私はこれを勝手に、
「謎の報告義務」
と呼んでいます(笑)
「離婚した方がいいよ」と言ってくれた友達に、
「やっぱり、もう少し夫婦でやってみようと思う」
と言いにくくなったり。
反対に、
「もう少し頑張ってみたら?」と言ってくれた友達に、
「やっぱり離婚しようと思う」
あるいは、まだ何も決められずにいる自分に対して、
「まだ悩んでるの?」
「この前も同じこと言ってたよね」
と言われることが、少し苦しくなってしまったり。
本当は、自分の人生のことを考えているはずなのに、
いつの間にか、
「友達にどう思われるだろう」
ということまで考え始めてしまうことがあります。
特に女性の場合、学生時代、仕事、結婚、出産、子育てなど、人生のステージによって、付き合う友達や環境が変わることも多いと思います。
独身の友達。
結婚している友達。
子どもがいる友達。
離婚を経験した友達。
それぞれが、自分の人生を生きています。
そして人はどうしても、
自分が経験してきたことを通して、相手のことを考えます。
離婚して幸せになった友達なら、
「離婚しても大丈夫だよ」
と伝えてくれるかもしれません。
結婚生活を続けてきた友達なら、
「もう少し頑張ってみたら?」
どちらも、あなたを思ってくれている言葉です。
でもそれは、
その人が生きてきた人生から見える答えでもあります。
あなたの夫婦関係とは違います。
あなたが大切にしたいものとも、違うかもしれません。
だから、友達に相談する時は、
その言葉を「答え」にするのではなく、
一つの参考として聞く。
それくらいでいいと思っています。
もしできるなら、相談する時に、
「まだ自分でもどうしたいのか分からないから、今日はただ聞いてほしい」
「意見も聞きたいけど、最後は自分で考えたいと思ってる」
そんなふうに伝えておくのもいいと思います。
友達の意見を聞いて、
「私はそれとは違う気がする」
と思うことだって、大切な気づきです。
逆に、
「その言葉を聞いて、私は本当はこうしたかったんだと気づいた」
ということもあります。
誰かに相談することは、
その人に自分の人生の答えを決めてもらうことではありません。
話すことで、自分の気持ちが見えてくる。
そのために、誰かの力を借りる。
私は、それでいいと思っています。
大切な友達だからこそ、
その関係まで苦しくしないために。
友達の言葉を大切に受け取りながらも、
最後には、
「私は、どうしたいんだろう?」
と、自分自身に戻ってきてほしいと思います。
次回は、
「経験者のアドバイスが、あなたの正解とは限りません。」
についてお話しします。