『昼顔』 をDVDで見ました。
(何かと遅くてお恥ずかしい・・・)
皆さんは 『昼顔~午後3時の恋人たち~』 というドラマ、見ていましたか?
私はとても興味深く見ていました。
2014年の夏に放送された連続ドラマ。
平日昼間に、夫以外の男性と恋に落ち、道ならぬ恋に人生を狂わせてしまう女性を描いたドラマでした。
映画は、主人公の紗和(さわ)さんが、夫と離婚して、引っ越しもして、一人で再出発をしたところから始まります。
沙和さんの不倫相手の北野先生は、奥さんの乃里子(のりこ)さんとは離婚はしていません。奥さんが離婚を許さなかったからです。二度と会わないと誓約書を交わして二人は別れさせられました。
それから3年後の物語です。
なんて表現したらいいのか…。重い 本当に重い 内容の物語でした…。
どっちの気持ちで見ればいいんだろう?って困惑しました。
主人公の沙和さんの気持ちなのか、北野先生の奥様の乃里子さんの気持ちなのか。
奪う方と、奪われる方。
なんだか、すごく複雑な、複雑な映画だったと思います。
過去や現在に、旦那さんに浮気されたことがある、もしくは浮気を疑っているという経験をお持ちの奥様は、沙和さんのことなんて、あの笑顔なんて一切見たくないと思うだろうし、沙和さん側からしたら乃里子さんは、なんて融通のきかない意地悪な奥さんなんだと思うんだろうなって。
沙和さんは、一度も乃里子さんに対して怒ったり不満をぶつけたりはしていません。
おそらくそんな権利は自分にはないと思っているのでしょうけど、現実は、沙和さんのように、そんなしおらしい方ばっかりではないですよね…。
人のモノを奪ってまで、その奪ったモノで幸せになるというのは、やはり難しいのではないかなと思います。
人のモノだったからキラキラして見えたのか、出逢う順番を間違えてしまったのか、それは私には分かりません。
沙和さんが北野先生に言ったセリフで一番こころに残った言葉があります。
北野先生と乃里子さんの仲を疑って、ちょっとした言い争いになった時に放った言葉。
『 自分が裏切ったことがあると、相手のこと信じられないのよ!』
これがすべてであり、現実なんだと私は思います。
女遊びが大好きな男性が、自分の娘を持った時にやたらと過保護になるのと似ていると思いませんか?
自分がそうだから周りの人間もそうだと思ってしまうのでしょうね。
そして、沙和さんが見習いをしているレストランのオーナーの言葉。
『 そうやって二人で浮かれている間に裏で、人生変えられるほど傷ついて、実際に180度変えられてしまった人もいる。裏で苦しんでいる人もいっぱいいる。それをおまえら知ってんのか!!』
(※正確ではありません。)
その言葉、重いですよね…。
私自身、元夫に対して、過去に同じようなことを思った事があります。
そして今は、そういう方たちの声を聴くことを仕事にしています。
でも、ある意味どこかで、好きになってしまったものしょうがないよね と思う自分もいます。
それこそ、沙和さんと北野先生ほど魂が惹かれあうほど好きになってしまうのであれば、もうそれは誰にも止められないよね。法律の力を持って引き離してもダメだったのだから、他にどういう手立てを打てばいいのか…。
最終的にはやっぱり、『 自分はどうありたいか 』 なんではないかと思います。
結婚しているから幸せ。
子供がいるから幸せ。
この人がいるから幸せ。
この人がいないと幸せにはなれない。
と思うのではなくて、なんにも無くても、『 自分ひとりでも幸せ 』と思う状態をまず作って、その上で誰かと出会ったり、好きになって結婚し、子供も持てばいいと思います。
いつも誰かの存在におびえながら生活するって辛いですよね?
たとえ奪ってその人と一緒になったとしても、心の底から笑える日はくるのかな?ってそう思いました。
以前、『 あなたのことはそれほど 』というテレビドラマが放送されていましたね。
このドラマも、「不倫」がテーマでした。
全然描かれるタッチは違っていて、昼顔に比べると、このドラマの方が軽い感じがしました。
でも軽い重いではなくて、やはりどちらも辛くて重いテーマだと思います。
『 不倫 』は、
この世に男女がいるかぎり、日本が一夫多妻制にならないかぎり、永遠になくならないことなのかもしれません。
「不倫、されど純愛」 「奪われる側の痛み」
これをテーマに西野監督は映画を撮ったそうです。
昼顔はあくまでドラマや映画の中のつくられた物語ですが、現実でも似たようなことはたくさん起こっていると思います。
100組の夫婦がいたら、100通りの夫婦生活がある。
だから私は、私を選んで相談に来てくれるすべての方に、今ある全力で、幸せになるお手伝いをさせて頂きたいと思います。
まとまっていないですが、それだけ衝撃的な映画でした。
良かったらみなさまも観てみて下さい。
そして感じて考えて頂けたら幸いです。
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