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2026.09.21

親に相談する前に知ってほしいこと

夫婦問題が起きた時、

「まず親に相談しよう」

そう思う方も多いのではないでしょうか。

自分のことを昔から知ってくれている。
どんな時でも味方でいてくれる。
困った時には助けてくれる。

そんな親だからこそ、苦しい時に話を聞いてほしいと思うのは、とても自然なことだと思います。

でも私は、夫婦問題が起きたばかりの段階で、すぐに親に相談することは、あまりおすすめしていません。

もちろん、

「親に相談してはいけない」

ということではありません。

夫婦問題・離婚相談に長く携わってきた中で感じてきたこと、そして私自身の離婚経験からも、知っておいてほしいことがあるからです。

親は、あなたのことが大切だから

これまでご相談を受けてきた中で、親御さんに夫婦問題を相談したことをきっかけに、離婚へと気持ちが大きく動いていったケースを何度も見てきました。

もちろん、

「離婚なんて簡単にするものじゃない」

「もう少し頑張ってみたら?」

と、離婚に反対される親御さんもいらっしゃいます。

それでも、夫婦間の問題が続き、苦しんでいる我が子の姿を見ているうちに、

「もう帰っておいで」

「そんなに苦しいなら、離婚してもいいんじゃない?」

と、考えが変わっていくこともあります。

なぜなのでしょうか。

私は、とてもシンプルだと思っています。

親にとって、あなたは大切な子どもだからです。

私にも娘がいます。

もしこの先、娘から、

「モラハラされてる」

「浮気されているかもしれない」

そんな相談を受けたら……

きっと私は、

「大事な娘に何してくれてるんだ!」

と思うでしょう。

そして、

「そんなに苦しいなら、帰っておいで」

と言いたくなると思います。

親ですからね。

傷ついている我が子を守りたい。

苦しみから助けてあげたい。

それは、とても深い愛情だと思います。

私も、母から言われた言葉があります

実は私自身も、離婚を経験しています。

その時、母から言われた言葉があります。

「あなたと子どもくらい、私が面倒見るから帰っておいで。」

あの時は、本当に嬉しかったです。

「帰る場所がある」

「私の味方でいてくれる人がいる」

そう思えることが、どれだけ心強かったか。

今でも覚えています。

だから私は、親に相談したくなる気持ちも、相談された親が子どもを守りたくなる気持ちも、どちらも分かります。

でも、だからこそ知っておいてほしいのです。

親の言葉は、それだけ大きな力を持つことがあります。

特に、自分でもどうしたらいいのか分からなくなっている時。

「帰っておいで」

「もう離婚してもいいんじゃない?」

そんな大好きな親からの言葉に背中を押されて、一気に気持ちが離婚へ向かうこともあります。

もちろん、それで離婚を選ぶことが悪いわけではありません。

離婚したことで、新しい人生を歩き始める方もたくさんいらっしゃいます。

ただ一方で、後になって、

「もう少し自分で考えてから決めてもよかったかもしれない」

「決断を急ぎすぎたかもしれない」

と振り返る方にお会いしたこともあります。

だからこそ、人生の大きな決断をする時には、

親がどう思うかではなく、自分自身はどうしたいのか。

そこを一度、立ち止まって考えてほしいと思っています。

夫婦関係が修復した後にも、関係は続きます

もう一つ、親に相談する前に考えておいてほしいことがあります。

夫婦二人は、その後、関係を修復できるかもしれません。

でも、一度聞いた話は、親御さんの中には残ります。

自分の子どもから、

「こんなことをされた」

「こんなことを言われた」

と聞けば、たとえ夫婦二人が仲直りしたとしても、相手に対する親の印象まで、すぐ元通りになるとは限りません。

夫婦にとっては過去の出来事になっても、親にとっては、

「自分の大切な子どもを傷つけた人」

という気持ちが残ることもあります。

その後も家族として付き合っていく可能性があるからこそ、ここも少し考えてから話してほしいと思っています。

では、親にはいつ話せばいいの?

私は、

離婚という選択肢が、自分の中で現実的になってきたタイミング

が、一つの目安だと思っています。

離婚となれば、住む場所や子どものこと、生活やお金のことなど、現実的に家族の力を借りることもあるでしょう。

その段階では、親に話しておいた方がいいこともたくさんあります。

ちなみに私は、

「離婚する」と自分で決めてから、両親に報告しました。

先に両親に答えを決めてもらうのではなく、自分で考えて、自分で決めて、それから伝えました。

親は、あなたのことが大切です。

だからこそ、あなたが苦しんでいたら、全力で守ろうとしてくれるかもしれません。

その愛情は、とてもありがたいものです。

でも、

親の答えと、あなたの答えは、同じとは限りません。

親の愛情を受け取りながらも、

「私は、本当はどうしたいんだろう?」

その気持ちを置き去りにしないでほしいと思います。

次回は、
「友達に夫婦問題を相談する時に、少しだけ気をつけてほしいこと」
についてお話しします。